突然ですが、カタカナってすごく便利なものだと思います。


アルファベットで現わす外国の人の名前も聞いたままにカタカナで表記できてしまうし、IT用語も英語のまま日本語として取り込んでしまいます。


対してフランス語の場合、フランス語だけで表現しようとしたのか、かなり説明的になってしまう単語があるんです。


例えばじゃがいも。


la pomme de terreです。


直訳すると地面のリンゴです。


確かに生のじゃがいもはリンゴのようにしゃきしゃきしているからそう表現したんでしょうか。


同じくterreシリーズで言えば le ver de terre。


これは地面の細長くて柔らかい虫。


つまりミミズです。


ビジュアル系バンド名で有名な l'arc en ciel。


これは空にある橋で虹のことですね。


昔からフランス人たちはフランス語の維持に命をかけていたんだろうな、と想像できます。


さて、最近のフランスではどうでしょうか。


フランスでも日本と同じように新しいPCに関する言葉などは英語のまま入ってきていたんですが、1994年にツーボン法という法律が制定されてテレビなどで英語を放送するときには必ず横にフランス語で説明しなければならない、と定められました。


実際私もフランスのテレビを見ている時に画面に大きくSALEの文字が出たんですが、その横には小さくsoldeと書かれていました。


最近のニュースではFacebookとTwitterという単語さえ放送禁止用語だ、としたそうで話題になっていました。


英語とフランス語は親和性が高いからこんなに神経質になっている面もあると思いますが、私にはフランス人の性格を表しているような気がします。