フランス語の効果的な自宅学習法 独学のおすすめ入門教材や文法の参考書

効果的なフランス語の自宅学習法について紹介しているブログです。おすすめの教材や参考書など。

英語をフランス語で言い換えなくなったフランス社会

フランス人というのは、一般的にフランス語に対して誇りを持っているといわれています。


確かに、フランスに旅行に行ったとき、英語で質問をしても理解できないといった感じでした。


これは、本当に英語を理解することができないのか、あるいは英語を理解している自分を見せたくないのか、その真意は分かりません。


フランスの国家も、過度な英語の使用をやめるような通達を出しておりました。


ただし、現在の世界において、国際語は英語です。


鎖国をしていないフランスでは、否応なく英語の波が押し寄せているのです。


特に、最新テクノロジー関連では、英語での言い方が増えてきております。


スマートフォンなどの「アプリ」もそのまま「アプリ」という風にフランスでも使われています。


以前でしたら、海外から外来語が入ってきたとしても、それを咀嚼した上で、フランス語で言い換えていました。


昔の場合には、十分に咀嚼する時間があったからです。


ただし最近では、インターネットですぐに情報が入ってきます。


咀嚼してフランス語に言い換えている時間的余裕などありません。


そのため、最近のフランス社会では、フランス語に翻訳しないまま、英語で使用しているというケースが多くなっているのです。


なお、フランス語を短期間で習得する方法について詳しく知りたければ、下記の動画をご覧になってみて下さい。


         ↓  ↓  ↓  ↓


10ヶ国語をマスターする語学スペシャリスト、網野智世子氏監修のフランス語会話教材 網野式・動詞フォーカスフランス語入門【初心者から上達講座】





地方都市でどっぷりフランス語漬け

フランスの地方都市



フランス語を学ぶのであれば、現地に行くのがもっとも効率的です。


しかし、現地とは言っても、パリでフランス語を勉強するのと地方都市でフランス語を勉強するのでは、大きな違いがあります。


そこで今回は、地方都市でフランス語を学ぶメリットについて紹介しましょう。


それは、勉強に集中できるということです。


フランスを訪れる目的は、ずばりフランス語を習得すること。


フランス語を勉強できるのは、パリでも地方都市でも同じことなのですが、パリの場合にはあまりにも勉強以外の誘惑が多いです。


ショッピングやエンターテインメントに参加するため、学校を休むということもない話ではありません。


また、ナイトライフにかまけすぎて、学校に行けなくなってしまったという話もあります。


これでは本末転倒ですね。


その点地方都市であれば、あまり退屈しのぎになるようなエンターテインメントは存在しませんが、それは裏を返せば、勉強を妨げる誘惑が存在しないということでもあります。


フランスに語学を学びにいくというのは、決して安い料金ではありません。


1ヶ月の滞在で500000円程度はかかります。


そのお金をむだにしないためにも、地方都市で濃密にフランス語漬けになることが重要なのです。




フランス語を守るアカデミー・フランセーズ

言葉は時代とともに変化する、確かに一般にはその通りです。


日本語の場合、江戸時代以前に書かれた書物を楽々と読める人は少ないでしょう。


しかし、フランス語の場合は事情が異なります。


長年にわたり、フランス語はほとんど変化していません。


このため、現代のフランス語を習得すれば、19世紀の作家の作品も読めるようになるのです。


それでは何故、フランス語は変化しないのでしょうか。


それは、17世紀に設立されたアカデミー・フランセーズのおかげです。


アカデミー・フランセーズは、フランス語の公的権威としての役割を担う機関であり、辞書の編纂といった活動を行っています。


同アカデミーの勧告は、法的効力を伴うものではないものの、語彙や用法、文法についての規範とされています。


アカデミー・フランセーズのこうした活動のため、時代の流れの中でフランス語が著しく変化することはなかったのです。


最後に、現代におけるアカデミー・フランセーズの活動の一端を紹介しましょう。


先にフランス語は長年の間ほとんど変化していないと述べましたが、現代においては、フランス語も日本語と同様、英語からの借用語を使用する例が増加しており、こうした傾向は新たな言葉が日々誕生しているテクノロジーの分野で顕著です。


こうした借用語の氾濫を阻止しようとするのもアカデミー・フランセーズの任務です。


たとえば、情報技術分野における「software (ソフトウェア)」という言葉については、その代わりに「logiciel」という言葉を使用するよう推奨しています。


こうした取り組みは、必ずしも成功しているわけではないようですが、安易な外国語の使用に対し一定の歯止めをかけるという意味はあると思います。


冒頭で述べた通り、現代のフランス語を身に付ければ、数百年にわたるフランスの書物の蓄積にアクセスできるようになります。


これは、フランス語の学習の大きな魅力であると言えるでしょう。




美しい言葉のフランス語

私は高校のときと大学でフランス語を学びました。


大学のサマーセッションをパリの大学で学ぶことになったので、フランス語がわかったほうがいいので、パリに行く前にフランス語の授業をとりました。


フランス語と英語の大きな違いは冠詞にあると思います。


英語の冠詞には「a」と「the」しかありませんが、フランス語の場合、女性冠詞と男性冠詞があって、名詞の頭にそれぞれ冠詞がくっつくので、冠詞も含めて単語を覚える必要があります。


名詞が女性名詞か男性名詞かによって、形容詞も男性か女性かに別れて来るので、冠詞を覚えるのは必ず覚えておかなければなりません。


ポルトガル語にも女性名詞、男性名詞などがありますが、ポルトガル語の場合はある一定の規則がありますが、フランス語の場合、男性名詞と女性名詞に別れるのに規則がなくて、名詞を覚えるときに、男性名詞か女性名詞かの冠詞も一緒に覚える必要があって、そこがとても面倒です。


フランス語は話せるようになると、とても美しい響きをしていることに気がつきます。


英語になりRの発音など珍しい音があって、世界で一番美しい言葉と言われるだけあって、そのサウンドはとてもきれいです。


フランス語は発音が大切です。




フランス語圏の方言やアクセント

フランス語が話されている国や地域は世界にたくさんあります。


フランスだけでなく、スイス、ベルギー、カナダ(ケベック)や、旧植民地のあったアフリカの国々など、多くの国や地域でフランス語話者が生活しています。


また、日本でも地域によって方言があるように、その国独特のフランス語が話され、またフランス国内でも地方によって方言やアクセントがあります。


2008年に大ヒットしたフランス映画の「Bienvenue chez les Ch'tis(シュティの地へようこそ)」は、北フランスの方言や生活の違いを描いた作品で、こんなフランス語もあるんだ!


と勉強になるとても面白い映画です。


日本で言うと、標準語を話す人が、突然東北の田舎町へ行って、アクセントや地元の食べ物など、生活の違いを体験するといった感じでしょうか。


フランス映画、またはテレビ番組などでフランス以外のフランス語が出てきた場合、フランス語の字幕が出ることがあります。


それだけその地域特有のフランス語が話されているのです。


同じものでも別の言葉が使われていたり、一方の国(地域)ではそれが全く別のものを指す言葉だったりすることは、その地域の文化や歴史背景がよく現れていると思います。


このように、標準的なフランス語だけでなく、方言を見てみるのも面白いです。




なお、フランス語を独学で学習したい方は、こちらの動画をぜひご覧になってください。網野式・動詞フォーカスフランス語入門【初心者・中級者向け上達レッスン講座DVD動画】
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